「なんとなく良さそう」で移住先を選ぶのは危険。人口推移・平均年収・ふるさと納税額の3指標を使って、データから地域の実力を見抜く方法を解説します。
移住を考えていると、どこの自治体も「自然豊か」「子育て支援充実」とPRしている。でも実際に住んでみたら学校が統廃合されていたとか、スーパーが遠かったとか、そういう話はよく聞く。
感覚ではなくデータで選ぼう、というのがこの記事の趣旨だ。
人口が減り続けている地域では、インフラ維持のコストが住民に集中していく。バスが廃線になる、病院が撤退する、といった問題は人口減少と直結している。
逆に人口が増えている地域は、行政の税収も安定しやすく、新しい施設や住宅が作られやすい。
チェックすべきは「今の人口」よりも過去10〜20年のトレンドだ。ピーク時と比べてどれだけ減ったか、ここ5年の変化率はどうかを見ると実態がわかる。

移住後に現地で就職するなら、その地域の平均年収は重要だ。都市部と比べて年収が下がることは多いが、問題はどれくらい下がるか。
同じ「地方移住」でも、平均年収300万円台の地域と400万円台の地域では生涯収入で大きく変わる。リモートワークで都市の給与を維持できるなら関係ないが、転職を伴う移住なら必ず確認したい。

ふるさと納税の寄附金額は、自治体の財政力のバロメーターになる。寄附金が多い自治体はその分を子育て支援や道路整備に回せる。
ただし、ふるさと納税額が高い=住みやすいとは限らない。観光地や農産物が有名な地域は寄附が集まりやすいが、実際の居住環境はまた別の話だ。他の指標と組み合わせて使うのが正しい。

理想は「人口が安定〜微増、平均年収が県内上位、ふるさと納税額も多い」地域だが、そんな場所はだいたい競争率が高い。
現実的な見方として、ふるさと納税額が多いのに人口が減っている地域は要注意だ。観光資源はあっても定住には向かないケースがある。逆に人口が増えていて平均年収も伸びている地域は、後から気づく人も多いので早めに動く価値がある。
街グラフでは都道府県ごとのランキングページから、気になる地域を一覧で比較できる。感覚に頼らず、まずデータを見てほしい。